会社/学校のMicrosoft Teamsに個人用OneNoteを移行する

自分が使っていたOneNoteの内容を、会社や学校のMicrosoft Teams内のOneNoteにコピーして共有・閲覧できるようにするためのメモです。
Microsoft Teamsアプリ内でOneNoteはありますが、ローカルファイルを直接開けなくて不便です。アプリ側で対応してくれるまで(するのか?)の対応策としてご紹介します。

目次

TL;DR

  • 個人アカウントのOneNoteノートブックを、会社・学校アカウントでログインしているMicrosoft Teamsに移行する方法のメモです
  • 個人のノートブックをMicrosoft Teamsのチャネルで共有できるようにするのが目標です
  • “for Windows10″でないOneNoteアプリがあれば丸ごと移行できます
    • 手順:移行元のアカウントで.onepkgエクスポート→移行先のアカウントで読み込み→OneDriveにアップロード→チャネルに追加
  • “OneNote for Windows10″では未検証です

やりたいこと

  • 個人で書いていたOneNoteのノートブックを会社・学校のTeamsで共有したい
  • 個人のアカウントに置いたまま共有・編集したくないので、ノートブックを丸ごとTeamsのスペースに移したい

手順

前提として、OneNote 2016またはそれに相当するデスクトップ版OneNoteが必要です。(以下、これをOneNoteと呼んでいます)
“OneNote for Windows10″は別物なので、こちらでのやり方は今回紹介していません。セクション毎にコピーすれば出来るかもしれませんが、複垢環境でどうなるか確認していません。

ノートブックのエクスポートとアップロード

(重要!)個人アカウントおよび会社・学校アカウントの両方でログインしている場合は、右上のアカウント表示を適宜切り替えて操作してください。どのアカウントで操作しているかは非常に重要です。

  1. 移行元の個人アカウントで操作します。
  2. OneNoteで対象のノートブックを開いた状態で、「ファイル」→「エクスポート」→「ノートブック」→「OneNoteパッケージ (*.onepkg)」でエクスポートします。
  3. 移行先の会社・学校アカウントに切り替えます。
  4. OneNoteのローカルストレージにノートブックをコピーします。
    「ファイル」→「開く」として、「他の場所から開く」→「参照」で、エクスポートしたonepkgファイルを指定して開きます。
    ファイル形式を「OneNote 単一ファイル パッケージ」にすると見えるようになります。
    (読み込んだ時点ではタブが灰色になっているセクションがあるので、一度選択しておいた方がいいかもしれません。)
  5. ローカルのノートブックをクラウドにアップロードします。
    「ファイル」→「情報」を開いて、先ほど開いたノートブックの欄で「Webまたはネットワーク上で共有」を押します。
  6. 会社・学校アカウント上のOneDrive/Sharepointの適切な場所を指定してノートブックを保存します。
    OneDriveなどクラウドに上げないと共有できません。Teamsでアクセス可能な場所を選んでください。
    指定した名前でフォルダが作成され、その配下に各セクションが.one形式で保存されます。
    保存直後の共有画面では、Teamsのチームに共有設定できない事があります。後述の方法で共有する事をお勧めします。
  7. 完全に同期されるまで待ちます。
    ノートブックのサイズにもよりますが、同期(アップロード)にはかなり時間がかかります。「ファイル」→「情報」→「同期状態の表示」で同期中となっている間は共有してもwebで閲覧できませんので、気長に待ちましょう。

Teamsで閲覧できることを確認する

Teamsアプリを開いて、「ファイル」から自分がノートブックを保存(アップロード)した場所を確認して下さい。
該当のノートブックをクリックすると、Teamsアプリ内でOneNoteノートブックを開く事ができます。
今は自分だけ閲覧できる状態(プライベート)なので、共有設定をしましょう。以下はOneDriveでの例です。

ノートブックを共有設定する(OneDriveの場合)

  1. Teamsアプリの「ファイル」で自分がノートブックを保存した場所を表示します。
  2. ノートブックにマウスカーソルをホバーすると「・・・」が表示されるのでそれをクリックして、「OneDriveで開く」を選択しウェブブラウザでOneDriveを開きます。
  3. ノートブック「共有」欄の「プライベート」文字列をクリックして、「アクセス許可を管理」の画面を出します。
  4. 適切なアクセス許可を設定してください。
    Teamsメンバー全員にアクセス許可を付与する場合は「直接アクセス」の+を押して、鉛筆マークをクリックして「編集可/閲覧のみ」のいずれかを選択したのちに、Teamsのチーム名で検索して選択してください。
    「ユーザーに通知する」のチェックは外しておいた方が無難かもしれません。
  5. F5でページを更新して、「共有」欄の表示が変わっている事を確認します。

これで、共有設定が完了しました。
このままだと使い勝手が悪いので、チャネルに追加して他の人が簡単に見られるようにしましょう。

Teamsチャネルへの追加

Teamsアプリで共有したいチャネルを開きます。
チャネル画面上部の「+」マークを押して、「OneNote」を選択します。
一度Teamsアプリで開いていれば一覧に表示されるので、ノートブックを選択して「保存」を押します。
チャネルにノートブックのタブが追加されて、アクセスしやすくなりました。

まとめ

Microsoft Teamsで既存のOneNoteをインポートして共有するまでのフローを紹介しました。
組織のポリシー設定などで利用できない項目などがあるかもしれません。組織の管理者と相談しながら行ってください。

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