Windows11で色付き日本語フォルダ名が表示されなくなった時の対処法

Windows11のUsersフォルダには「ダウンロード」「ドキュメント」など、実際のフォルダ名とは異なる日本語名が表示される事があります。
しかし、何かの拍子にそれらの表示が解除されてしまう事があります。今回はその解決法(のひとつ)を紹介します。

経緯

「ドキュメント」フォルダを誤ってデスクトップにドラッグ&ドロップしてしまって、慌ててCtrl+Zで元に戻した。すると、それまで固有のカラフルなフォルダだったものが、味気ない黄色フォルダになってしまった。

元気なころのカラフルな日本語名フォルダたち
日本語名を取り上げられ一般フォルダに成り下がってしまった(イメージ)

フォルダ名が英語なのは、もともと英語なので良いのだけども、今までカラフルアイコンで認識していたのでどうにかして直したい。ググってもあまり良い情報が出てこなかったけど、試行錯誤したら直せたので、メモ。

TL;DR

シェルで attrib +R "該当フォルダへのパス" を実行して読み取り専用属性を付けてやると復活した!
プロパティから読み取り専用にすることで直るかは試していません、誰か試した人が居たら教えて下さい

修正経緯

日本語と英語でググったけどあまり良い情報なし。「このコマンドで直せ」とかも古すぎて使えないコマンドばかり。
日本語名フォルダが表示されるのは、どうやらシステム保護ファイルのdesktop.iniで規定されているようだ。

表示名が日本語になっているフォルダには隠しファイル desktop.ini が保存されている。

https://www.kerislab.jp/posts/2022-01-30-windows-explorer-display-name/

ここにLocalizedResourceNameIconResourceなどでフォルダ名やアイコンが指定されていて、カラフル日本語フォルダに変身させてくれている。

このdesktop.iniファイルは隠しファイルを表示させるだけでは出てこない。フォルダオプションの「保護されたオペレーティング システム ファイルを表示しない (推奨)」のチェックを外すと出てくるようになる。
desktop.ini
が誤って削除されたのか?と思ったが、各フォルダのパス (例: C:\User\username\Documents\desktop.ini) をexplorerに入れて開く事はできた。

何らかの理由でdesktop.iniが効かなくなっているようだという事は分かった。
次に、desktop.iniの仕様を確認。

Desktop.iniを使用してフォルダーのスタイルをカスタマイズするには、次の手順に従います。

  1. PathMakeSystemFolder を使用して、フォルダーをシステム フォルダーにします。 これにより、フォルダーの読み取り専用ビットが設定され、Desktop.ini用に予約された特別な動作を有効にする必要があることを示します。 attrib +sFolderName を使用して、コマンド ラインからフォルダーをシステム フォルダーにすることもできます。
  2. フォルダーのDesktop.ini ファイルを作成します。 通常のユーザーから 非表示 になるように、非表示と システム としてマークする必要があります。
  3. 作成するDesktop.ini ファイルが Unicode 形式であることを確認します。 これは、ユーザーに表示できるローカライズされた文字列を格納するために必要です。
https://learn.microsoft.com/ja-jp/windows/win32/shell/how-to-customize-folders-with-desktop-ini

とりあえず変更を掛ける前に現状を確認したかったので、attribで各フォルダの属性を確認した。
Documentsが黄色くなってしまったフォルダ、Picturesがカラフル日本語フォルダだ。

PS C:\Users\user> attrib .\Documents
C:\Users\user\Documents

PS C:\Users\user> attrib .\Pictures
R C:\Users\user\Pictures

…どうやら、読み取り専用 (R) 属性が落ちてしまっているようだ。
Microsoftの説明ではシステムフォルダ (S) 属性を付けなければならないみたいだけど、とりあえずRを付けてみる。

PS C:\Users\user> attrib +R .\Documents
PS C:\Users\user> attrib .\Documents
R C:\Users\user\Documents

Ctrl+Shift+Escでタスクマネージャを起動し、explorerを右クリック→再起動。

無事戻ってきた「ドキュメント」フォルダ

うまくいきました。
どういう理屈なのか良く分かりませんが、とりあえず読み取り専用属性を付けないといけないみたいです。
右クリックメニューの「プロパティ」から読み取り専用属性を付けても良いのかも知れませんが、そちらだとフォルダ内も適用されるかとかややこしいのと、やっと元に戻ったのを壊したくないので、まだ試していません。
同じことで困っている誰かの助けになれば嬉しいです。おわり。

到達率SS・接客Fのメール専門サービス、MXrouteとは?

G Suite Legacy廃止で移転先を探している人も少なくないのではと思います。
5ちゃんねるやRedditで時々目にする「MXroute」はどういうサービスなのか、試しに導入してみました。

TL;DR

MXrouteは非常に高い送達率のメールボックス提供に特化したサービスです。
ほぼ個人によって運営されていますが、個人・中小企業がメールボックスに求める機能はほぼ全て搭載されており、個人的にはサーバの安定性も高いと思います。
ただし、懇切丁寧なサポートは期待してはいけません。質問したら「まずマニュアルを100回音読しろ」と言われること請け合いです。サポートに割くコストを極限まで削り、価格を抑えているようです。

続きを読む

会社/学校のMicrosoft Teamsに個人用OneNoteを移行する

自分が使っていたOneNoteの内容を、会社や学校のMicrosoft Teams内のOneNoteにコピーして共有・閲覧できるようにするためのメモです。
Microsoft Teamsアプリ内でOneNoteはありますが、ローカルファイルを直接開けなくて不便です。アプリ側で対応してくれるまで(するのか?)の対応策としてご紹介します。

続きを読む

USBメモリをBitLocker To Go暗号化できない時のトラブルシューティング

USBメモリの内容を暗号化する必要が出てきたのですが、肝心な時にBitLocker To Goが使えなくなって困ったので、メモ。

TL; DR

[ Problem ] Windows 10 Pro 相当なのに、USBメモリを刺してもBitLocker暗号化できねぇぞ!
[ Solution ] ディスク管理ツール使ってUSBメモリのパーティション割り直すか、diskpartでパーティションをinactiveにしたら使えるぞ!

続きを読む

脳のDICOMデータから3Dプリント可能なモデルを作成する (2020年6月版)

最近、個人向けの3Dプリンタを買いました。折角なので自分の脳みそをプリントしてみようと思いました。
CT画像から骨を抽出してSTL出力するのはInVesaliusとかでちょちょっとやったら出来るけど、MRIからの皮質抽出は単純じゃないのでまとめてみた。
個人的な研究の為に使用してください。もしどこかから怒られたらこの記事は削除します。

出力例:Flashforge Adventurer 3 (純正PLA ブラック)
続きを読む

ネットの英語医学文献を読んでまとめるのに役立つFirefoxアドオン (2020年5月)

Firefoxのアドオン仕様が変わって、レガシーなものが使えなくなってしばらく経ちます。便利だったアドオンが使えなくなって不便な思いをしましたが、やっと慣れてきました。

ここでは、現在最新のFirefox安定版 (76.0.1) で使用可能なアドオンのうち医学文献をまとめる際に有用なアドオン、また英語文献の場合は読む時に便利なアドオン、そしてお勧めの設定を紹介しようと思います。

紹介するアドオンでできるようになること

  • 読んでいる論文の引用情報 (“Foobar et al. Fizz Buzz. (2020)”) をすぐにコピペできる
  • 読んでいる論文のJournal Rankがすぐに分かる
  • 読んでいる論文のフリーアクセス版があるかすぐに分かる
  • Firefoxでも英語文献をGoogle翻訳できるようになる
続きを読む

最強の抗体検索サイト”BenchSci”現わる。

これまで、抗体を探す時は口コミ+CiteAbが個人的な鉄板でした。(https://weblog.shak.jp/2018/05/personal-rankings-for-antibody-search/
…が、CiteAbを上回る情報量と利便性を持つサイトが出てきました。その名はBenchSci。

BenchSciとは?

http://benchsci.com/

抗体を使っているFigを検索して、一括表示してくれるサイトです。言わば抗体専用のGoogle画像検索です。
AIを使ってFigの情報を収集しているようなことがFAQに書いてありました。
大抵の蛋白で数千件の画像がヒットします。そこから自分の使いたいアプリケーションや生物種で絞っていきます。
利用には学術機関のメールアドレス(.ac.jp等)か、学術機関に紐付いたLinkedInアカウントが必要です。

続きを読む

Firefoxでダウンロードしたファイルが消えるのはMcAfee Web Advisorのせいだった

Firefoxでメールに添付されているPDFファイルやXLSXファイルをダウンロードして開こうとすると、「開こうとしたファイルは存在しません」と言われて、ダウンロードしたはずのファイルが見当たらない事が繰り返し起きた。

特にウイルス対策ソフト(マカフィー リブセーフ バージョン16.0)からは警告など表示されないし、ログにも特に残っていない。

ググってみてもあまりぴったりくる回答はなかったけど、「ウイルス対策ソフトとウェブブラウザの連携が失敗しているとファイルが消えてしまう可能性がある」という記述を見つけた。

そのため、Firefoxのアドオンにある「マカフィー® ウェブアドバイザー」を無効にしてみたら、普通にダウンロードできた。

こいつが悪さをしているというか、連携がうまくいっていないのかな?とりあえず、ダウンロードの邪魔なので適宜無効化しておくことにした。乗り換えた方がいいのかな。

Powerpointで不要なフォントが埋め込まれないようにする

Powerpointで、自分の好きなフォントでスライドを作りたいと思い、埋め込み機能を試していました。Windows8.1から標準搭載されている游ゴシックでも十分綺麗なんですが、Noto Sans(とその派生系)の味も好きなので。

フォントをまるごと埋め込むと、ひとつの日本語フォントはだいたい2-3MBなので、font-weightが異なるものを使うと少なくとも5MB程度のファイルサイズ増になります。
うまいことやらないとフォントが何種類も埋め込まれて、直ぐに数十MBまで膨れ上がるので、いま私が分かっている対処法をメモしておきます。

続きを読む